このようなお悩みはありませんか?
✔︎肩こり・首こりを伴う痛み
✔︎1日を終える頃(夕方など)痛みが出る
✔︎デスクワーク(PC作業など)が多く慢性的に頭痛である
✔︎頭痛のたびに痛み止めを飲むがあまり効果がない
✔︎朝起きた時点で頭痛がする
はなやま鍼灸整骨院の施術方法
はなやま鍼灸整骨院(京都市山科区)では患者様の痛みの出る動きや、筋肉・筋膜の緊張・硬直状態を解剖学的、生理学的、東洋医学的に判断・検査し慢性的な腰痛の原因となる筋肉・緊張に対して鍼灸施術(東洋医学施術・トリガーポイント施術)・筋膜リリース・骨盤調整を選択し施術を進めていきます。
鍼灸施術
筋肉・筋膜・ツボ・トリガーポイントを直接的に刺鍼・施灸を行います。筋肉には手で届かないような深部にも鍼なら届きます。はなやま鍼灸整骨院では状態に応じて、現代的鍼治療・東洋医学的治療・トリガーポイント治療を選択し施術をします。
筋膜リリース
筋肉を包んだ膜、いわゆる「筋膜」を「リリース(解放)」します。筋膜リリースとは筋膜の癒着や萎縮を伸ばしたり・こすったりすることで、引き剥がす・引き離すことで正常に戻すことをいいます。はなやま鍼灸整骨院では鍼灸とグラストンテクニックを活用することで可能にします。
肩甲骨はがし
凝り固まった肩甲骨の周りの筋肉を筋膜リリースの手技なのでほぐして緊張を緩和させる施術となります。横向きの姿勢で一人一人の状態にあわせて、肩甲骨に手を入れるように、肩甲骨を保持して運動を加えていきます。肩甲骨が柔らかくなると、肩甲骨・首・肩・呼吸の状態がとても良くなります。
頭痛とは
頭痛とは、頭部に感じる痛みの総称である。表在性の痛みを除いたものと定義されている。こうした頭痛は頭部に限局する疼痛だけでなく、頸部痛あるいは頭痛や顔面痛を含めた総称として使用される。
頭痛は極めてありふれた症状のひとつで、日常の臨床でよく遭遇する症状であるが、その発症機序や診断・治療には多くの課題が残されている。頭痛については、1988年に発表された国際頭痛学会の分類が現在も多くの臨床家や研究者に採用されているが、2003年に同学会から最近の頭痛研究の進歩による分類や診断基準が改訂されたので本質では新しい国際分類を提示し、鍼灸治療の対象になりやすい片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛などの一次性頭痛を中心にして説明していきたいと思います。
頭痛の成因
頭痛(血管性、筋緊張性、率引性、炎症性、心因性、神経性などの原因で発症する。こうした頭痛の発症メカニズムについて,まず頭痛を感じる解剖学的部位を示し片頭痛、緊張型頭痛、群発性頭痛のメカニズムについてご説明します。
1,片頭痛のメカニズム
片頭痛患者において脳血流動態の検討が行われた結果,前兆の時期には脳血流の低下が生じ、頭痛期に増加するという血管説に合致する結果が得られた。しかし、オルセンらは,片頭痛は血管の変化が一義的ではなく、大脳皮質の神経的な変化が原因である神経説と報告した。一方,モスコヴィチらは三叉神経と頭蓋内血管,とくに硬膜血管との関係に注目し,三叉神経節由来の無髄C線維が硬膜の血管に分布していることを示した。さらに,彼らは三叉神経を電気的あるいは化学的に刺激した際,硬膜の血管に“神経原性炎性(血管拡張,血漿蛋白の漏出および肥満細胞の脱顆粒)が生じることを明らかにし、この“三叉神経血管系システムを介するは”neurogenic inflammation”は片頭痛のモデルになりうると考え,三叉神経血管説を提唱した。すなわち、硬膜の血管周囲に存在する三叉神経の朝来になんらかの刺激が作用し、血管作動性の神経ペプチドであるサブスタンス 、ニューロキニン A , カルシトニン遺伝子関連ペプチドなどが遊離され、これにより三叉神経では順行性と逆行性の伝導が起こる。前者は三叉神経核に至り、同部位でのc-fosの産生を促し、後者は血管作動性のニューロペプチドの遊離をさらに助長する。スマトリプタン(片頭痛の治療薬) はセロトニンの受容器に結合し、“神経内性発室”を調新し、三叉神経機でのc-fosの産生を期割するこの説は従来の血管認と神経設を有機的に結合していると考えられる”また近年、中枢の過敏や不安定が血管に反映し、中枢に痛みの主体があるという考え方に変わってきている。つまり、片頭発作発生器を呼ばれる部位が存在し、なんらかの原因で同部位が活性化することにより頭痛が発生する。migraine generator の部位として視床や視床下部、脳幹の縫線核、青斑核および中脳水道周囲灰白質などが挙げられている。
2,緊張型頭痛のメカニズム
身体的・精神的ストレスにより頭蓋筋の持続的筋収縮が起こる。それが長引くと阻血性筋収縮が起こり、乳酸、ビルビン酸などの発痛物質が発生し、疼痛が起こる。疼痛は交感神経活動を高め、疼痛閾値を敏感(低下)にし、筋肉の持続的収縮をもたらす。頭が痛いこと自体もストレスとなり,一連の悪価環が完成すると頭痛は蔓延する。
緊張型頭痛に筋収縮が関与することは、1963年ウォルフが筋電図で筋収縮を証明し,局所麻酔薬が頭痛を消失させることを証明した。作田のはうつむきにより筋放電と筋肉血流の減少が起こることを観察した。さらに Sakaiらは筋硬度測定法により僧帽筋や後頸筋群の硬度が高いことを観察しており、筆者らは緊張型頭痛の発症機序をプレスチモグラフィや筋電図、サーモグラフィを用い検討した結果、後頸部や肩甲上部・肩甲間筋の筋群の過緊張が重要な役割を果たしていることを明らかにした。こうした結果は、日常の臨床の診祭所見とよく類似しており、後頸部や肩甲上部等の筋群に圧痛や硬結がよく認められ、2003年に改定された国際頭痛学会の緊張型頭痛の細分類においても、圧痛所見が最も重要視されている。これらのことは,緊張型頭痛になりやすい背景因子は多種多様であるが、後頸部や肩甲上部・肩甲間部の筋群の過緊張が重要な役割を果たしていると考えられる。また北川らは、緊要型頭痛の発症機序が持続的筋収縮だけではなく、精神的緊張によっても痛みを感知する中区側の異常が発生して頭痛が生じるとしている。不安・抑うつ・ストレスがあると大脳辺縁系に作用して疼痛関値低下、脊髄抑制系の障害、中枢での神経伝達物質の異常、エンドルフィンの低下など中枢性因子により中枢性・末梢性に痛覚過敏となり,頭痛が誘発されることや、また生化学的にはセロトニン等の因子の関与も考えられる。
3,群発性頭痛のメカニズム
群発頭痛の発症機序は不明な点が多い。発作中に見られる現象は,①海綿静脈洞付近の内頸動脈拡張と静脈還流障害,②顔面の交感神経機能障害[ホルネル症候群(Horner syndrome)など〕③副交感神経興奮(顔面紅潮,流涙など),④内分泌障害(メラトニン,コルチゾール,ACTHなどの異常変動)などである。メカニズムとしては2つの仮説があり,ひとつは海綿静脈洞炎説、もうひとつは視床下部機能障害説である。現在では前者が有力である。群発頭痛の症状をひとつの部位で説明できる場所は,破裂孔付近の内頸動脈、あるいは内頸動脈付近の海綿静脈洞付近とされている。破裂孔付近には内頸動脈の周囲にある交感神経と副交感神経の大椎体神経が接しており,この二つが合流して翼突管神経となり、さらに進むと翼ロ蓋神経節を形成し、ここから涙眠、鼻粘膜,粘膜の血管に線維を分布している。側頭骨内部の頸動脈管内で内頸動脈が拡張すると交感神経を障害し、同時に周囲の炎症を引き起こし、副交感神経を刺激し、群発頭格に特徴的な自律神経症状やホルネル徴候などが現れる。もう一つの特徴としては周期的にあたかも体内時計が働いているかのように一定の時刻,そして一定の時期で起こる点であり,最近,ポジトロン CT (PET:positron emission tomography)による研究では,発作時に疼痛側の福床下部、特にその病変が推定される視床下部が群発頭痛の起源となっている可能性が示唆されている。
東洋医学からみた頭痛
頭部は,五臓の精華の血と六腑の清陽の気が満ちて初めて正常な精神活動が営まれ感と内傷に,その原因を二分し、それぞれの中で頻度の多いものを取り扱っている。
現代的な鍼灸治療
1,緊張型頭痛
緊張型頭痛の発症機序や鍼治療の作用機序について検討した結果,頭部の筋群よりも後頸部や肩甲上部・肩甲間部の筋群の過緊張が重要な役割を果たしていることを報告した。そこで鍼灸治療は、こうした筋群の過緊張を緩和し,循環動態を正常化することを目的に行う。後頸部では,僧帽筋や頭半棘筋部の天・風池,胸鎖乳突筋や頭板状筋の停止部の完骨,肩甲上部では僧帽筋上部線維上の肩井,肩甲間部では各筋が交叉する膏肓、また,側頸部の板状筋部や肩甲拳筋部(肩甲背神経),肩甲骨上角部(肩甲挙筋停止部)を治療部位として選択する。患者の体力や体調、症状の程度により刺談量を調整するが、各筋の過繁張部位に鍼通電療法(1Hz・10~20分)を施行することが多い。難治性の場合,Ca/3間などの椎間関節刺鍼(脊髄神経後枝内側枝)を施行することもある。
2,片頭痛・群発性頭痛
頭痛が最も発症しやすい側頚部の側頭筋、また片頭痛の最近の発症機序は三叉神経血管説が有力視されていることから,同神経を目標とした眼窩上切痕部や下関を選択する。また、循環系,自律神経機能を調整する目的で,人迎(頭動脈洞刺)を刺鍼部位として加えることもある。疼痛局所である側頭部などの刺激は発症機序を考慮し,軽度の痛み刺激(鍼の手技で雀啄・回旋法および鍼通電療法では30~100Hz)を施すことが発作の誘発や増悪を抑制する。さらに、患者の合併する愁訴や疲労を軽減し、全身状態を良好に保持することも重要である。
東洋医学的な鍼灸治療
1,外感性頭痛
生活の不注意などにより風・寒・湿,熱の外邪が身体・頭部に侵入し、そのために頭部の経絡が阻滞して頭部の気血の流れが悪くなったり,清陽の気が抑止されたりすると頭痛がおこる。この中では風邪が主体となっている。
2,内傷性頭痛
「脳は髄の海」といわれているが、これは主として肝火に蔵されている精血と胃の運化による水穀の精徴により栄養されている。したがって内傷性の頭痛は,肝・脾・腎三臓と密接な関係がある。
気虚の頭痛
脾胃の気虚を補い、気血の産生を促す。代表的な経穴は、足三里、陰陵泉,三陰交,中院,脾兪,血海には補法で、胃の運化機能を高め、上星への補法で脳への清陽のめぐりをはかる
血虚の頭痛
血が不足して発症することから,養血を促す。脾胃の機能を高めて,血の産生を促すために中院,足三里,三陰交,脾兪,血海に補法を行い,百会に刺鍼して気血のめぐりを促す。
血瘀の頭痛
血の阻滞、すなわち瘀血病態の改善をはかる。代表的な経穴は,次の通りである。膈兪,三陰交,血海に瀉法を行い,瘀血病態を改善し,合谷への瀉法で気血のめぐりをはかる。加えて,頭痛発生部位の強い圧痛部位に刺鍼する。
痰濁の頭痛
湿痰を除き、清陽が脳をめぐるようにする。代表的な経穴は次の通りである、足三里,中院,腰兪には補法し,脾胃の運化作用を高め、陰陵泉で湿を除く、波の排除には豊隆へ瀉法を行い,百会への刺鍼で脳に清陽がめぐるようにする。
肝陽上亢の頭痛
抑うつや怒りで肝火が高ぶった場合は肝火を抑えるようにする。そのためには太衝、行間),、合谷には法を行う、腎虚から肝陰虚を招いて,肝陽が高ぶった場合は,肝腎を補うために関元、肝兪,腎兪,三陰交,太渓に補法を行い,太衝,合谷を激して肝陽を抑える、加えて,百会,領厭、懸顱、懸際に刺鍼し,脳の機能の変調を調整する。